色選びで後悔しない!外壁塗装で人気のカラーと配色のコツ
外壁塗装は住まいの印象を大きく左右する重要な要素です。色選びを間違えると、完成後に「イメージと違った」と後悔することも。この記事では、外壁塗装で人気の色や配色のコツ、色決めで失敗しないためのポイントを詳しくご紹介します。自分らしい理想の住まいを実現するために、後悔しない色選びの参考にしてください。
外壁塗装で人気のカラーとは?
外壁の色を選ぶ際、多くの人が気になるのが「ほかの家は何色を選んでいるのか?」という点です。人気カラーを把握することで、失敗のリスクを抑えられ、全体の調和も取りやすくなります。
ベーシックで飽きがこない「ホワイト系」
外壁塗装で根強い人気を誇るのがホワイトやアイボリーなどの明るい色味です。清潔感があり、どのような建物にもなじみやすいのが特徴です。日光を反射しやすいため、夏場の熱の吸収を抑える効果も期待できます。ただし、汚れが目立ちやすい点には注意が必要です。
落ち着きと高級感を演出する「グレー系」
モダンな印象を与えるグレーは、都市部を中心に選ばれることの多いカラーです。光の当たり方で印象が変わるため、表情のある外壁を演出できます。汚れが目立ちにくく、耐候性塗料と組み合わせることで美観を長く保てるのも人気の理由です。
自然との調和を意識した「ベージュ・ブラウン系」
ベージュやブラウンは、周囲の風景とのなじみがよく、落ち着いた雰囲気を演出できます。木目調の外観や和風建築とも相性がよく、ナチュラル志向の方に選ばれやすい傾向にあります。家族構成や世代を問わず幅広く支持されているカラーです。
後悔しないための色選びのポイント
人気の色を知るだけでは、理想の外観を実現するには不十分です。自宅に最適な色を選ぶためには、実用面や周辺環境とのバランスも考慮する必要があります。
サンプルは必ず「外」で確認する
色見本を見て決めたのに、塗ってみたらイメージと違うというのはよくある失敗です。理由のひとつが、色は室内と屋外で見え方が大きく異なるからです。必ず屋外で自然光の下で色見本を確認しましょう。また、朝昼夕で光の角度が変わることで、色の印象も変化するため、時間帯を変えてチェックすることも大切です。
面積効果を意識して選ぶ
同じ色でも、小さなサンプルと実際の外壁全面では見え方に差が出ます。広い面積に塗ると、色は実際よりも明るく鮮やかに感じやすくなります。この「面積効果」を意識し、ややトーンを落とした色を選ぶことで、仕上がりが落ち着いた印象になります。
景観や近隣との調和も忘れずに
せっかくおしゃれな色にしても、周囲の建物と調和していなければ浮いてしまう可能性があります。とくに住宅街では、統一感のある景観が求められることが多く、自治体によっては使用できる色に制限がある地域もあります。色選びの前に周囲の住宅や街並みに目を向けておきましょう。
センスよく仕上げる配色のコツ
外壁塗装は、1色だけでなく、複数の色を組み合わせることで個性を出すことができます。ただし、配色のバランスを間違えると、全体の印象がちぐはぐになってしまうため注意が必要です。
基本は「ベース」「アクセント」「ポイント」の3構成
配色の基本は、外壁全体に使用する「ベースカラー」屋根やサッシなどに使う「アクセントカラー」玄関ドアなどに取り入れる「ポイントカラー」の3色構成です。全体の70%程度をベースカラーにし、アクセントとポイントでリズムをつけると、まとまりある外観に仕上がります。
彩度と明度を意識した組み合わせ
センスのよい外観に仕上げるには、色の彩度(鮮やかさ)と明度(明るさ)のバランスを意識することが欠かせません。
たとえば、ベースカラーにくすみのあるグレージュやアースカラーなどの落ち着いた色味を採用した場合は、アクセントカラーにやや明るめのホワイト系や淡いブルーを取り入れることで、色同士のコントラストが生まれ、全体の印象が引き締まります。
逆に、ベースカラーをアイボリーやライトベージュのような明るい色にする場合は、玄関ドアやサッシまわりなどのアクセントに濃いネイビーやダークグレーなどのダークトーンを配置することで、外観全体のメリハリが強調されます。
また、彩度を抑えたニュートラルなカラー同士を組み合わせると、上品でモダンな印象になりますが、地味に見えすぎないように1か所だけアクセントとして鮮やかな色味(高彩度)を加えるのも有効です。
たとえば、くすんだベージュの外壁に、玄関まわりだけに深みのあるボルドーや濃いグリーンを取り入れるなど、彩度の高い色を一部に効かせると全体の印象が引き締まり、個性も演出できます。
素材感と色の相性をチェックする
外壁塗装の仕上がりは、色だけでなく素材の質感によっても大きく左右されます。使用する外壁材に応じて、色の見え方や映え方が異なるため、色選びと素材の相性を考慮することが重要です。
たとえば、サイディングのように表面に凹凸がある素材は、陰影が出やすくなるため、濃いめのカラーを選ぶと立体感が強調され、素材のもつ質感を際立たせる効果があります。
一方で、モルタルや吹き付けなどのフラットな外壁では、明るいトーンや淡い中間色を選ぶことで、上品でやわらかな印象を与えることができます。
まとめ
外壁塗装の色選びは、住まいの印象を大きく左右する重要な工程です。流行のカラーを参考にしつつも、自分たちの暮らしや好み、そして周囲とのバランスを意識することが、後悔しない色選びにつながります。色の見え方や配色のポイントをしっかり押さえれば、長く愛せる外観に仕上げることができます。塗装は一度きりではなく、長年にわたって目にするものだからこそ、丁寧に検討し、理想の住まいを実現していきましょう。