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外壁の塗装に合わせて慎重に!付帯部分も一緒に工事しよう

公開日:2022/01/15   最終更新日:2022/01/18


つい忘れがちですが、外壁塗装で塗り直すのは屋根や外壁だけではありません。雨樋やサッシなど、付帯部分も塗装工事が必要なのです。時間やコストのことも考えると、付帯部分は外壁塗装と合わせて一緒に工事することをおすすめします。この記事では付帯部分の塗装工事や、工事する際の注意点などについて詳しく紹介します。

外壁塗装でつい忘れがちな付帯部分

外壁塗装の見積書に書かれた「付帯部分」が何のことか、ピンとこない方もいるでしょう。ここではまず、付帯部分とはどんな場所を指すのか?という点をまとめます。

■付帯部分ってそもそも何?

ざっくりまとめると、付帯部分とは「屋根と壁面以外の場所」全般を指します。とくに古いタイプの住宅には、付帯部分が多いです。そして、ガスメーターの配管やエアコンのホースなども、付帯部分として塗装工事の対象になることがあります。

■具体的な場所について

付帯部分とは雨樋、サッシ、軒天、庇、鼻隠し、破風板、換気フード、ポスト、水切りなどです。また、雨戸や戸袋なども付帯部分の1つとして、数えられています。そして、外壁と一緒に塗装されることが多いのは、雨樋・幕板・軒天・破風や鼻隠しなどです。これ以外に換気フードや庇なども、よく外壁と合わせて塗装されます。

なぜ付帯部分を一緒に工事する必要があるの?

付帯部分はよく「屋根や外壁と一緒に塗装工事しておいた方がよい」とすすめられますが、なぜでしょうか?それには、以下の理由がありました。

■外壁だけ塗装すると付帯部分の劣化が目立つ

屋根や外壁だけ塗装し、付帯部分は塗装しなかったとします。そうすると屋根や外壁がキレイになった分、付帯部分の色剥げや劣化などが悪目立ちしてしまうでしょう。遠くから見てもハッキリわかるコントラストが生まれ、せっかく塗装工事をしたのにかえって恥ずかしい思いをする結果になる可能性もあります。

■タイミングが別だと余計に費用がかかるから

外壁塗装をする際は、職人たちが安全に作業できるように必ず足場工事を行います。この時、付帯部分を一緒に塗装すれば足場工事も1回で終わりますが、タイミングをずらすと付帯部分の塗装工事の際に別途足場工事代が発生するようです。足場工事代は1回につき数十万円もの費用が発生するので、それが2倍になるのは余計な出費だと言わざるを得ないでしょう。

■改めて付帯部分だけ塗装しようとする人は少ない

塗装工事は、とにかく時間がかかります。業者の選定にはじまり見積もりの算出、色選び、スケジュール調整……などなど。さらに塗料が飛び散るのを防ぐために、施工中は窓を開けられなかったり空調を使えなくなったりと、制限がかかるケースもあるのです。そこまでの労力を何度もかけたいと思う方は、それほど多くないでしょう。よって、「改めて付帯部分だけ塗装しようとする人は少ない」といえます。

付帯部分の色や塗料の選び方は

ここからは付帯部分の工事をする際に必要な、色や塗料の選び方について見ていきます。

■色選びのポイントは?

最初に外壁の色を決め、次に屋根の色を決めましょう。「大体こんな感じ」といったイメージが固まってきたら、付帯部分の色も決めていきましょう。

色選びは場所にもよりますが、軒天なら屋根の真下にあたる部分のため、白または外壁より薄めの色を使われることが多いです。また、雨樋に関しては原色系だと悪目立ちしてしまうため、ブラウン・黒・白・グレーなどが多く使用されています。また色同士がケンカしないように、場所を問わず外壁と同じ系統の色を選ぶ方も多いです。

■塗料選びのポイントは?

塗料を選ぶ際は、色以外にも気をつけるポイントがあります。それは、対応素材です。塗料にはそれぞれ対応できる素材があらかじめ決まっており、たとえば外壁塗装に使った塗料で雨樋を塗装することはできません。

また塗料のグレードに関しても、次回の塗装工事を外壁と付帯部分の両方を同じタイミングで行うために、同じ耐久性のものを選んだ方がよいでしょう。

付帯部分の塗装にかかる費用相場

付帯部分の塗装工事には「施工費+材料費(塗料代)」が発生します。実際の相場は、以下のとおりです。

■施工費の相場について

幕板・軒天・シャッター・破風や鼻隠しは、面積で費用を決めています。具体的には、幕板は1㎡につき850円~1,420円、軒天は1㎡につき800円~1,500円、シャッターなら1㎡につき1,500円~3,000円といった具合です。そして雨戸は1枚につき2,000円~5,000円、エアコンのダクトカバーなら1台につき1,000円~1,200円となっています。

■材料費(塗料代)の相場は

材料費(塗料代)は、耐久年数で変わってきます。一番安いのがアクリルで1缶につき5,000円~1万5,000円、そして最も高いのが光触媒で1缶につき5万円~10万円です。

もちろん高額な塗料ほど耐久年数が長いのですが、値段も上がってしまいます。そのため、最近では汚れや紫外線に強くリーズナブルな価格で利用できる、シリコンがよく使われています。なお、シリコンの相場は1缶につき1万5,000円~4万円で、約7~10年の耐久年数です。

 

付帯部分の塗装工事を行うタイミングについて、外壁塗装と一緒に工事する必要性・色や塗料の選び方・塗装にかかる費用相場などを紹介しました。つい見落としがちですが、付帯部分も手入れすべき大切な場所なので、気を抜かずしっかりと工事しておきましょう。また、節約や家全体の景観を保つためにも、外壁や屋根と同じタイミングで付帯部分の塗装工事を行うことをおすすめします。

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