事前に把握しておこう!外壁塗装工事の流れをステップごとに詳しく解説
家の外壁が劣化してきたり、汚れが目立ったりした際に、外壁塗装工事をすることで家が生まれ変わります。しかし、塗装工事はどのように始まり、どれくらいの期間が必要なのか分からないと踏み切れない人もいるかと思います。そこで、今回は外壁塗装工事の流れや実施期間、注意すべきポイントについて解説するので、ぜひ参考にしてください。
外壁塗装工事の具体的な流れ
前もって外壁塗装工事の流れを把握しておくことで、工事するかどうかより考えやすくなるでしょう。ここからは、工務店や業者の打ち合わせが終わったあとの工事の部分にだけ、着目していきます。
まず、工事が始まる数日~1週間ほど前になると、業者が家主に代わって近隣住民に挨拶してくれます。工事の期間や1日の中で作業する時間帯について、プロが代わりに説明してくれる点が魅力的です。時間が取れそうであれば、自分も一緒にあいさつ回りすることをおすすめします。
その際に足場を組む場所を確保したり、周りの状態を再度チェックしたりしてくれます。工事当日には1日かけて足場を組み、塗装する前に高圧洗浄によって汚れを落とし、下地処理を施して状態をきれいに整えます。汚れや剥がれた塗膜をそのままにしておくと、せっかく新しい塗料を塗っても、きれいに仕上がらない可能性があるからです。
■塗料は3度塗る
塗料を塗る前に、窓や床、玄関など塗料を塗らない部分が汚れないよう養生シートで家を覆います。そして、塗料は下塗り、中塗り、上塗りの順番で3回塗っていきます。あらかじめ塗っておいた下地とこれから塗る中塗り・上塗りをきちんと密着させるために、下塗りは非常に丁寧な作業が求められるのです。
塗料を塗ったあとは、完全に乾燥させる必要があり、乾燥期間も塗料によって異なるため、予想以上に時間がかかることも。上塗りが終わり、塗料が乾いたあとは、塗り残しがないか、周囲に塗料が飛んでいないか時間をかけてチェックしてくれます。このとき、できる限り立ち会って、不満点や疑問点がないか自分の目で確かめてください。問題なければ、足場を解体して塗装工事完了です。
外壁塗装工事にかかる期間はどれくらい?
塗装工事にかかる期間は、戸建ての場合で2週間ほどです。家の大きさや使う塗料によって、多少前後することもあるので覚えておきましょう。基本的に1つの工程を1日かけて行う計算になり、短くても10日はかかります。洗浄や塗料を塗ったあとは、外壁が乾燥するまで待たなくてはいけないため、多少短縮できることはあっても、1週間など短い期間で終わらせることはほぼできません。この日までに外壁塗装工事を終わらせたいという希望がある場合、余裕を持ったスケジュールを組みましょう。
■天気や季節、家の状態で長引く可能性がある
外壁塗装工事は、天気や季節に左右される傾向があります。基本的に雨が降っていたり、台風レベルの強風が吹いていたりすると施工できません。雨の多い時期と塗装工事の期間が被ると、その分、延期になる可能性が高くなります。さらに、雪の多い地域では降雪の影響も受けてしまうのです。外壁が濡れた状態で施工するときれいに仕上がらないため、ここで無理に工事を進めることはできません。
また、極端に温度が高い、または低い日は作業に危険が伴います。1日に施工できる時間が短くなり、スケジュールが後ろにずれてしまうことも。天気は変わることも多く予測が難しいですが、梅雨・真夏・真冬・台風が発生しやすい時期は避けましょう。また、外壁の状態が著しく劣化していると1日で補修が終わらず、工事期間が長引くこともあります。
外壁塗装工事期間中に注意するべきポイント
外壁塗装工事期間中は、基本的に開けられる窓やドアに制限が設けられます。養生している部分は窓を開けても問題ありませんが、塗料の匂いが家の中に入ってきてしまいます。不用意に窓を開けると業者に迷惑がかかるだけでなく、飛び散った塗料で部屋が汚れてしまうケースもあるため、自分の判断だけで開けるのはやめておきましょう。
外に洗濯物を干すのも基本的には禁止です。部屋干しやクリーニング業者を利用するなど工夫してください。どうしても、外やベランダに干したい人は業者に相談してみるという方法もありますが、断られることも多く、干せないと考えておいた方が良いでしょう。
■外出はできる?
塗装工事中は家にいなくても問題ありません。工事は家の外で行われるため、普段通り過ごしてください。ただ、工事前の現場確認の時と工事完了後のタイミングでは、家主も立ち会って一緒にチェックしてください。そうすることで、より納得のいく仕上がりになると考えられます。
外壁塗装工事の流れや実施期間について説明しました。家をきれいに整えるため、時間をかけて行われるものです。工事期間は余裕をもって設定し、天気の悪い時期や極端に暑い・寒い時期は避けることをおすすめします。工事期間中は窓やドアを自由に開けられないという制限があるので、注意点をしっかり押さえて、自分も業者も快適に過ごせるよう心がけましょう。